プロファイリング パリ犯罪捜査課を配信で見る方法

パリ司法警察の敏腕警視マチューの捜査班に、奇妙な女性が送り込まれた。犯罪学専門の心理学者クロエで、半年間の試用期間だと言う。現場主義のマチューは、被害者に心理になりきって捜査を進めようとするクロエの奇行と仮説にイラ立ちながら、殺人事件の手掛かりを探す。

チョコレートに仕込まれた毒で医師のトマが命を落とす。彼は、がん分野の高名な医師である病院長の一人息子だった。その後、院長の元にも毒入りチョコレートが贈られてくる。犯行にはベラドンナの毒が使われたが、事件の前に医学の分野で対立するダゾールという男のオフィスからベラドンナの瓶が消えていた。

パリの地下にある採石場跡で、新人弁護士の遺体が見つかる。被害者の同居人や同僚から、敗訴した案件について悩んでいたという証言を手掛かりに、彼が通っていた心理カウンセラーの元を訪れるマチューとクロエ。２人は催眠療法によって被害者が過去の記憶を呼び覚まし、家族との関係に苦しんでいたことを知る。

豪邸のプールサイドで、美しい女性が腹部を11回も刺されて殺される。美術商の夫は行方が分からず、前妻とその息子は何かを隠しているようだ。隣家からの盗撮写真には女性と親しげな男の姿が写っており、三角関係のもつれかと思われたが、男の正体は意外なものだった。マチューは意見が合わず我が道を行くクロエの存在にイラ立ちを募らせる。

ホテル火災の現場で、男性の遺体が見つかる。過激な人道支援で有名な活動家、ルノー・カルパンティエの遺体で、ホテルの屋上から突き落とされたのだ。マチューとラマルクは、マスコミに他殺と知られないように捜査を進めようとするが、クロエがうっかり関係者に漏らしてしまう。

半年前に失踪した15歳の少女。生存は絶望視されていたが、誘拐犯を自称する人物から少女は今も自分の手の内で苦しんでいるという手紙が届く。再捜査を待ちわびていた父親や親友に話を聞くうちに、少女が学校でいじめられていたことや、秘密の恋人がいたことが判明。さらに失踪前夜、傷ついた少女が尊敬する絵の先生に会っていたことが分かり、足取りを追う。

半年間の試用期間が終わり、クロエが正式に犯罪捜査課の一員になる日が近づいていた。マチューはクロエの素性に疑問を抱き、過去を探るために歓迎会を計画する。そんな中、閑静な集合住宅の中庭で住人のオーレリアの遺体が発見される。捜査を進めていくうちに、夫と娘と幸せに暮らしていたはずの彼女がある病に侵され、そのせいで驚くべき行動を取っていたことを知る。

小学校の敷地内で校長ナタリー・ラルボーの遺体が発見された。クロエは現場の様子から犯人の執着を感じ取る。校内にある被害者の住居からは養子縁組の関連書類が何通も見つかった。独身で恋人がいなかったが、子供を持ちたかったようだ。ところが解剖とデジタル捜査の結果、ナタリーが妊娠していたことが判明する。

港の冷凍倉庫で、アルバイトの美術学生ラファエルの遺体が発見される。捜査で彼の家から大量の盗難品が見つかり、闇取引への関与が疑われる中、彼の婚約者を名乗る女性が次々と現れる。多すぎる容疑者に困惑するマチューたちだったが、美術学校の講師から聞いたある事実が事件を進展させる。

斎場で火葬中の１基の棺の中から、遺体が２体見つかる。火葬予定の棺の中に、身元不明の遺体が紛れ込んでいたのだ。身元特定の手掛かりは焼け残った婚約指輪のみだったが、指輪の刻印から被害者はサンドリーヌという女性と判明する。彼女が死亡の１ヵ月前に、父親を告発する同じ頃、クロエはラマルクからあるものを渡されて動揺し、捜査でも冷静さを欠いてしまう。

クロエはマチューに自分の過去を知られてから、同情されているようで落ち着かない。そんな中、公園で女性の絞殺体が見つかる。検視で出た情報から、彼女が短期間に整形手術を繰り返していたことや、２年前に事故で顔に深い傷を負っていたことが判明する。さらに目撃情報から、マチューは公園近くの人気レストランへ聞き込みに行く。

ドラマの撮影現場で、若手女優のマリリンヌが殺害される。後頭部の打撲痕は致命傷ではなかったものの、犯人は手当てをせずに彼女が死にゆく姿を眺めていたようだ。遺体確認に訪れた母親に寄り添うマリリンヌの妹ロリータは、マチューたちと口を利こうとしない。演技や歌のレッスンに励み、役をつかもうと必死だったマリリンヌに何が起こったのか？

マチューが意外な場所で目覚めた朝、ラマルクは幼い少女のひき逃げ事件に遭遇する。少女は意識不明の重体。ひき逃げの捜査を進めるうちに、さらなる事件が浮上する。ひき逃げ犯の男は、誘拐された娘シビルを取り戻すために身代金を届けに行く途中だったというのだ。そしてダンスの名門校に入学したはずのシビルが一度も授業に出席していないことが分かり、ますます謎は深まる。

バスルームでステファニー・ラヴォダンの溺死死体が発見される。彼女と夫のクリストフは、2004年12月にタイで起きた津波の被害者だった。クリストフはその時の津波にさらわれて行方不明となり、その後、認定死亡を受けていた。ところが関係者をたどるうちに、クリストフらしき人物が生きていたことが発覚する。そんな中、クロエは自分に異母姉妹がいることを知り葛藤していた。

数学のカリスマ教師アントワーヌ・シャサーニュが、勤務先の高校で髪を剃られた遺体となって発見される。彼は２年前、女子生徒から虚偽のレイプ被害で訴えられていた。以前より関連事件を捜査していたヴァランティーヌ・ムルソー警視がボルドーから加わり、チームは真相究明に挑む。一方クロエは、ルイーズの結婚式の証人を引き受けるが、マチューは早すぎる展開に不信感を募らせる。

身元が分からないよう、すべての歯が砕かれた遺体が森の中で発見される。遺体は両手を組まされ、丁寧に葬られていた。DNAから調べた結果、被害者はアルバン・ロリゾというエコロジストの活動家と判明。クロエたちが彼の家へ行ってみると、妻と娘は見当たらず、壁には脅迫文が書かれていた。

高速道路のサービスエリアで女性の遺体が見つかる。死因は急性アルコール中毒による低体温症だった。女性は直前に出会い系の集まりに参加していた。捜査を進める一方でマチューは妻の誕生会を企画し、同僚たちを招く。それを知ったルイーズは、招待されなかったことでマチューに不快感をぶつける。マチューはルイーズに嫌な予感を抱くが、クロエは彼の忠告に耳を貸さない。

フレッドは過去のアルコール依存を乗り越え、同じ苦しみを抱える人々の集まりで指導員として活動していた。そこへ、かつての仲間ミリアムが訪ねてくる。うわごとのような話をし、依存症が再発している様子だ。そしてフレッドが次に見たのは、腹部を刺されて道端に倒れたミリアムの姿だった。自分を責めるフレッドを励まし、マチューたちは捜査に取りかかる。