警察実習生ブランカのデコダージュ捜査・シーズン2の配信視聴方法

2021年にイタリアRaiで年間最高視聴率を獲得し、さらにC21国際ドラマアワードでDQ CraftAward2021を受賞した注目のミステリー。

物語の主人公、ブランカは幼い頃に視力を失い、恋人の虐待で姉を亡くしました。それをきっかけに、彼女は強い正義感を持ち、警察官を目指すことになります。ジェノヴァの警察署で実習生として働くブランカは、上司や同僚からの不信感や男尊女卑の職場環境に直面します。しかし、彼女の優れた聴覚と特殊な録音技術である「ホロフォニー」を使い、捜査に貢献していきます。

この作品は視聴者にブランカの視点を体験させるために、特殊な録音技術「ホロフォニー」を用いて制作されました。視覚を失ったブランカが世界をどのように理解し、再構築しているか、視聴者も一緒に体験できます。さらに、世界的なテノール歌手アンドレア・ボチェッリの芸術的なアドバイスを受けて制作されたことでも注目を集めました。

港町ジェノヴァにあるサン・テオドーロ署に、目の見えない新人実習生ブランカが着任します。初日、彼女は美しい目を持つマルゲリータと出会い、常に不機嫌な上司からコーヒーとコピー係を任されます。翌日、再建中の高架橋の下で女性の遺体が発見されますが、現場に残された緊急通報の音声を聞いたブランカは違和感を覚えます。ブランカは優れた聴覚を駆使し、録音データから情報を引き出す技術「デコダージュ」を武器に捜査に加わっていきます。

ブランカは逮捕されたマルゲリータの夫、ジャンニが犯行の夜に家にいたことを娘のルチアから聞きます。さらに、過去2年間に港湾地区で起きた4つの女性殺人事件との関連を調査していたリグオーリ警部の協力を得ます。犯人が乗っていると推測される船を捜査するため、彼女は有力な判事である伯父アルベルトの力を借ります。その計画が失敗に終わったかに見えたとき、ブランカは重要な手がかりを掴み、危険を顧みずに真実へと迫っていきます。

幼なじみで、今も遊び仲間の少女と少年2人。ある晩、3人はふとしたことから古い建物に迷い込みます。翌日、ブランカは特定の場所を調べるようにという匿名の通報を受けます。リグオーリ警部がすぐに対応し、現場に向かうと、カミッロの遺体を発見します。その場所は警部の伯父である伯爵の屋敷でした。捜査が進む中で、カミッロが殺害されたことが明らかになります。さらに、少年たちが麻薬取引に関与している疑いも浮上します。そして、伯爵が犯行に関与していることを示す証拠が次第に明るみに出てきます。

ボスはリグオーリ警部の伯父である伯爵を逮捕しましたが、警部とブランカは納得できず、捜査を続けます。殺害されたカミッロの友人2人を説得し、彼らの決死の協力を得ます。さらに、麻薬捜査班のメンバーも加わり、少年たちをターゲットにした密売ルートが浮かび上がります。事件は予想外の展開を見せます。ブランカは今回の事件でもその特異な能力を発揮しますが、一方で姉ベアトリーチェの殺害事件の呪縛からは逃れられずにいます。

リグオーリ警部にパートナーがいることを知って憤慨していたブランカですが、そのパートナーである社会派女性ジャーナリスト、マリネッラの息子ガブリエーレが突然姿を消します。多くの敵を抱えるマリネッラは誘拐を主張しますが、バチガルーポ署長は取り合いません。ここでもブランカの一声で捜査が開始されます。水産卸売業界の大物であるピッタルーガの息子、ヴィットリオがガブリエーレを連れ去る姿が防犯カメラに捉えられますが、事件はその後予想外の展開を見せます。

リグオーリとブランカは誘拐犯をあと一歩まで追い詰めますが、犯人との銃撃戦でリンネオが瀕死の重傷を負い、ブランカは激しい自責の念に駆られます。ブランカは犯人の動きに違和感を覚え、その答えを突き止めて事件の全貌を解明します。一方、焦り始めた犯人は次第に暴力的になり、人質の命が危険にさらされます。しかし、新たな隠れ家の手がかりは見つかりません。人質、犯人、家族、警察が焦燥感に包まれる中、ある機転が状況を打開し始めます。

ジェノヴァからほど近いサンタ・マルゲリータ・リグレは、地中海の豊かな自然を満喫できるリゾート地です。その美しい海岸で、クラウディオと娘のフルヴィアがダイビング・スクールを運営しており、息子のベルナルドと娘の婚約者ロレンツォも手伝っています。しかし、そのスクールがナチス遺物の密売拠点である可能性が浮上し、ブランカは視覚障害者コースの受講生として潜入調査を開始します。ある朝、ロレンツォの遺体が発見され、事件は思わぬ展開を見せます。

地中海でのダイビングで限りない自由を体験したブランカですが、地上では視覚以外の全ての能力を駆使して犯罪捜査に取り組んでいます。ダイビング・スクールのある海岸近くの海底には、朽ちたUボートが沈んでおり、ナチスの遺物はそこから持ち出されてスクールの倉庫に隠されていました。その中には大量のTNT火薬も含まれていました。ブランカは独自の方法でこれを発見し、バチガルーポ署長やリグオーリ警部ら捜査陣が駆けつけますが、事件は思いがけない方向へ展開します。

ジェノヴァ大学工学部の研究員、カテリーナが失踪したと、大学助手で恋人のヴァレリオが訴えにやってきます。ブランカがカテリーナの父親と住む家を訪れると、ワードローブの中で石油臭のするプラスチック部品を見つけます。そして、ヴァレリオが発見したメモの住所に2人で向かうと、予想外の光景に遭遇します。かつて船長として働いていたカテリーナの父親は、操船ミスで船を沈めたとして解雇された過去を持ち、誇り高く現実を認めようとしません。ブランカに真実の追求を託します。

リグオーリは、製油会社ピコイルの社長ジョルジョ・ピッカルドと、その法律顧問である母親ティンペーリ弁護士が関わる事件で極度に感情的になり、捜査から外されます。カテリーナは大学で研究に励みつつ、ピコイルの研究所に出入りし、マンションを提供され、海上輸送会社で清掃作業を行い、プライベートな画像を送信するという謎めいた行動をとっていました。この複雑な状況で捜査は難航しますが、ブランカは真相を解明するために大胆な賭けに出ます。

料理人ナンニとの関係が深まっていくブランカ。ある夜、無言電話がかかってきた翌日、セバスティアーノの父親カルミネ・ルッソが遺体で発見されます。現場の状況から自殺と判断されますが、過去の経緯を知るブランカは納得できません。そこでルッソの家を訪れると、姉ベアトリーチェの事件に関する膨大な資料が見つかります。これは息子の無実を信じる父親の執念の結晶でした。「犯人はセバスティアーノ」というブランカの確信が揺らぎ始めます。

セバスティアーノの父親の自殺について、ブランカの疑念はますます深まります。一方、ナンニのブランカに対する不審な行動もエスカレートしていきます。ジェノヴァ市に大雨警報が発令された日、ブランカは危機に直面します。その緊迫した状況の中で、彼女の優れた聴覚を駆使した「デコダージュ」が予想外の方向へと導きます。そして、大雨が止み青空が広がる中、ついに姉ベアトリーチェの命とブランカの視力を奪った火事の真相が明らかになります。

ブランカはセバスティアーノとの面会後、近くのスーパーに強盗が発生したとの通報を受け、リグオーリ警部と共に現場に向かいます。しかし、現場には強盗の痕跡はなく、彼らの乗っていた車が爆破されます。さらに、市内で２台のパトカーも爆破され、犯人と名乗る男がブランカに電話をかけます。リグオーリは無実の罪で15年間服役したセバスティアーノを疑い、彼の共犯者とみなし…。

マスコミは一連の爆破事件を“ポリボンバー”と名付けました。事件現場周辺の防犯映像から、かつて強盗事件で妻を亡くした骨董タイプライター店主のパローディが容疑者として浮上します。一方で、ルチアの提案で家政婦を雇うことになったブランカは、ルチアの父親の行方不明に心を痛めます。パローディの会話を傍受したブランカは、彼が最後の大事件を引き起こそうとしている計画に気付き…。

ジェノヴァ郊外の公園で、男性の遺体が首を噛み切られて発見されました。遺体のそばには大型のマレンマ犬がおり、口には血がついていました。被害者は動物愛護活動家であり、最近は違法な“闘犬”に抗議していました。リグオーリとともに現場に駆けつけたブランカは、遺体から漂う奇妙な臭いに疑問を抱きますが、バチガルーポ署長は捜査に消極的な様子です。事件当時、公園で目撃された少年ジョヴァンニは何かを隠しているようで…。

「犬による殺人」の事件について、カリタが集めた情報を分析し、ブランカたちは非合法の闘犬が行われていた場所を突き止めます。そこで、ジョヴァンニの父親の遺体と犬たちが発見されます。当然、ジョヴァンニに容疑がかけられますが、ブランカは現場の状況に疑問を抱きます。そして、嗅覚と聴覚を駆使して解決への道を探ります。しかし、私生活は複雑で波乱に満ち…。

ブランカとセバスティアーノが観戦していたサッカーの試合中、スタジアムでカメラマンが殺害されます。その際、ステッラが新しい恋人フェデリコを紹介するためにジェノヴァにやってきますが、彼はスタジアムの場内スタッフでした。現場の状況に不審を覚えたブランカとリグオーリは、被害者と彼の娘のジュリアが勤務していた新聞社に向かいます。防犯カメラ映像から、事件とフェデリコの関連が疑われますが…。

ステッラがフェデリコへの警告のために暴漢に襲われました。ブランカは彼女の安全を確保するため、特定の捜査に乗り出します。さらに、フェデリコが麻薬取引の写真でヴァンヌッチに脅されていたことを知ります。初めはフェデリコを疑いますが、後に行った捜査で実行犯が別にいる可能性を考え始めます。

ブランカは母親との関係を修復し、穏やかな日々を過ごしています。しかし、ある日、市内のアパートで火事が起き、その現場から他殺死体が見つかります。被害者は墓地の管理員であるカンパーナという男性です。事件の発見者は、同じアパートに住む盲目の少女アリアンナです。リグオーリとともに現場に向かったブランカは、同じ境遇の少女に親近感を覚えますが、少女はなかなか心を開かなかったが…。

カンパーナ殺害事件では、被害者が墓地の管理者としてはふさわしくない“副業”をしていたことが原因であることが判明し、容疑者が確保されました。そのため、一件落着とバチガルーポ署長は決めつけましたが、ブランカは納得できず、唯一の証人であるアリアンナに協力を求めました。彼女も少しずつ心を開き、自分の過去と向き合うようになり…。

公園で、中東出身と思われる男性が発見され、意識不明の重体です。彼は美術商で慈善活動家のファレスの息子、ジョルジョにつきまとっていたことが分かります。ブランカとリグオーリは、この男性が子供を狙う変質者で、ファレスが彼を罰していると疑います。しかし、男性のイスマイルが意識を取り戻し、子供につきまとった理由が明らかになります。一方、ポリボンバーのアジトで拘束されたセバスティアーノは、釈放されますが…。

ブランカたちはファレスに対する捜査を進めていましたが、彼が息子の安全を確保するために脅されていることが明らかになります。この事実から、より大きな犯罪が背後に潜んでいる可能性をブランカは感じ取ります。彼女はファレスが関与する美術品が事件に絡んでいると推測します。一方、セバスティアーノはブランカを守ろうとし、リグオーリによって治療を受けるよう促されますが、彼は激しく反発し、強制入院させられてしまいます。病院から脱走したセバスティアーノは…。

セバスティアーノを失った後、ブランカはポリボンバーの逮捕に全力を注ぎます。しかし、セバスティアーノの出来事を知ったルチアの社会福祉士からは、「仕事か里親か」という選択を迫られます。この知らせを受けたルチアは…。さらに、ブランカの鋭い感覚が母ナディアの秘密を暴露してしまいます。その秘密がナディアを悲しみと絶望の淵に追いやります。母親への複雑な思いが心に渦巻きますが、ブランカはそれでも闘い続けます。

母親であるナディアがポリボンバーと関わっていることを知ったブランカ。一方、シーヴォリ率いる捜査チームはついにポリボンバーの身元を突き止め、彼が娘を持っていたことが判明します。ポリボンバーは「ジェノヴァの海洋フェアで最後の爆破を起こす」と予告しました。シーヴォリはナディアを通じてポリボンバーに迫ると判断し、包囲網を張り巡らせます。