警視カサンドル～湖畔の事件簿～配信視聴方法

ヨーロッパいちの透明度を誇る湖、アヌシー湖から女性の遺体が揚がる。パラグライダーのキャノピーに包まれており、飛行中に墜落したかと思われたが、頭部に傷が。どうやら他殺のようだ。そこへ、パリ警視庁から来たというカサンドル警視が現れる。パリのやり方で捜査を進めようとするカサンドルに戸惑い、反発するアヌシー署の刑事たち。だが“パリ女”に反感を覚える者は他にもいた。一方、カサンドル警視にも事情が…。

アメデ高校の教員、ガエル・セルヴァズが自宅で殺害された。発見者はパスカルの妹で弁護士のオドレイ。オドレイは犯行の数日前、刃物を持った男が学校に現れ、ガエルを脅すところを目撃していた。アメデ高校は非行少年の矯正施設で、周辺住人の中には偏見から閉鎖を求める者もいるため、検事をはじめ関係者は神経をとがらせる。息子がアメデ高校にいるカサンドルも同様だったが、被害者ガエルと息子の意外な接点が発覚し驚愕する。

雪山で殺人事件が発生した。クロスカントリースキーを楽しんでいた一家が何者かに襲われたのだ。救助隊が発見した時、両親は銃弾を受けすでに死亡。娘は雪崩に巻き込まれて意識不明の重体だった。仲のいい一家で、娘はバイアスロンのトップ選手。母親は宝飾店を経営し、山岳ガイドである父親が娘のアスリートとしての活動をサポートしていた。しかし不可解なことが。裕福な家庭なのに、娘はローン会社から学費を借りていたのだ。

パスカルが銃弾を受けて倒れた。銃弾は３発で、２発目が側頭部を貫通。犯人はオレンジと黒のバイクから発砲した。カサンドルと部下たちはパスカルが過去に担当した事件、及び最近の出所者を調べる。その中には２年前、クラブのトイレでニッキーを襲った男、ガルシアの名前があった。チームはガルシアの父が経営する会社へ。一方、病院で目を覚ましたパスカルは、ある女性の姿を目にして衝撃を受ける。12年前に死んだはずの女性だ。

修復中の城の内部から口論が聞こえ、続いて火だるまの男が走り出してくる。驚き立ちすくむ作業員たちの前で、男は城壁を乗り越えるとそのまま落下。男はサン=ピエールで長年、市長を務めるヴェルヌイユ氏だった。市長の部屋は荒らされており、床には倒れたストーブと石油ランプ。物取りが侵入し、揉み合いになった末のはずみによる殺人にも見えるが、カサンドルは謀殺と断定。だが市長の元妻によれば被害者は汚職とは無縁だった。

ジョギングを終えたカサンドルとパスカルが、旧市街の運河で男性の全裸遺体を発見する。遺伝子工学の研究所ユーカリオスの顧問弁護士トマ・ヴァランだった。ユーカリオスの研究者ローラ・ジェネフォールは、ハーディング病という希少疾患の治療薬の開発に成功し、治験を行っていた。そしてハーディング病の娘を持つマキシム・ヴェルヌーは、その薬を巡って研究所やトマと対立関係にあった。捜査チームはヴェルヌーを疑うが…。

移送車から２人の女が脱走。２人は移送担当官の銃を奪い発砲すると、そのまま逃走し姿を消した。現場に駆けつけたマルシャンは驚愕する。撃たれて重体となった移送担当官はマルシャンの幼なじみだったのだ。カサンドルとチームは残された携帯電話から女たちの協力者を特定し逮捕に向かうが、その現場でチームは重大なミスを犯してしまう。部下を守るためカサンドルはイチかバチかの勝負に。一方、カサンドル自身にも転機が訪れる。

カップルがロック・クライミングを楽しんでいると、崖の上から車が落ちてくる。中で亡くなっていたのはタロワール村で唯一の医師カメル・ネジャリだった。 車のブレーキホースが何者かによって切断され、直前に往診で訪れた牧場の駐車場にはブレーキオイルが大量に漏れた跡が残っていた。毎日12時間も診療をしていた医師だが、金に困り私物を売りに出していたことが発覚する。一体何に金を使っていたのか？彼の死との関係は？

山間部でサバイバルゲームを楽しんでいた若者グループが遺体を発見。鉄塔の近くから下の道に落下したようだが、足を滑らせたのか、ケンカの末に突き落とされたのか？被害者はアヌシー郊外の美容クリニックに勤める男性で、妻は音楽学校の教師であることが判明。クリニックの医師によると被害者は数日前、職場の駐車場で妻の浮気相手と思われる男と激しく口論していた。一方、被害者の携帯電話からも浮気の証拠が発見される。

22歳の大学生マノン・ファーヴルが殺される。死因は、何者かに麻薬を打たれたことによる過剰摂取。調べを進めるうちに、元工場労働者たちの住むミュリエ地区で麻薬の問題が広がっていたことが発覚する。そして住民の中心となり、売人らと闘っていたのがマノンの父親ポール・ファーヴルだった。ポールへの報復にマノンを殺した容疑者として、密売人ボワソーの身柄を拘束するが、彼が会わせろと言ったのは意外な人物だった。

密輸タバコを積んだトラックの荷台から男性の遺体が発見される。発見者はカサンドルの元夫フィリップが率いる税関のチーム。匿名の通報を受け、摘発のためにトラックを追っていたのだ。運転手によると荷積みをしたのはアレックスという男で、場所はアヌシーの倉庫。殺されたヴァニエはフィリップと繋がりがある人物だが、密輸とヴァニエの関係は不明だった。冷静に捜査を進めるカサンドルだったが、ある文書の存在を知り驚愕する。

オオカミ猟の最中に男が射殺される。被害者は陸軍第29アルプス猟歩兵隊の准尉アントワーヌ・リシュー。亡くなる３日前にオオカミ保護派のエコロジスト、エミリー・ベルチエと激しく口論していた。だが１発の銃弾で心臓を撃ち抜かれていたことから、チームはプロの犯行と見て軍の捜査に乗り出す。兵舎では１人の女性兵と数人の男性兵がモメていた。軍の要請でリヨン重犯罪部から憲兵のヴァスール少佐が捜査に加わり犯人を捜すが…。