カリスマシェフ マーカスの美味しい田舎暮らしを配信で見る方法

2022年にBBC2で始まったこの新番組では、料理人マーカス・ウェアリングが農業と畜産の世界に飛び込み、これまで扱ってきた食材の生産現場に触れる姿を全10話のドキュメンタリーシリーズとして追っていく。
この番組でマーカスはイギリス各地を旅しながら国内屈指の質を誇る食材の生産者たちと交流を深めていく。そして数々の出会いを通して得た学びを今度はイースト・サセックスにある自分の農園兼キッチンに持ち帰り、実際に自分で育て、収穫をする。
ミシュランを獲得したカリスマシェフとして長年のキャリアを誇るマーカスだが、農作物の収穫や家畜の育成となるとまったくの素人だ。彼はすべての過程を楽しみながら、自分で手を動かし、土に触って汗をかく。こうした時間を通してマーカスはゼロから食材を育て、料理にする喜びを知る。
ノース・ヨークシャーからシュロップシャー、デボンやハンプシャーまで、イギリス各地を巡り、マーカスは豚、羊、鴨、牛、鶏などの家畜や、リンゴやハーブといった料理に欠かせない食材の生産者たちからアドバイスを受け、自分の農園のために自分ができる最適な方法を模索する。そしてこのドキュメンタリーを通して彼は自身の農園に次々と新しい動物たちを迎え入れることになる。
見どころは各エピソードの最後、マーカスが自分で育て収穫した素材や農業を通してできた新たな友人たちから得た食材を使った料理をふるまう場面だ。サマー・サラダやビーフリブアイステーキ、クラシックなタルトタタンからイギリスの伝統スイーツ、イートン・メスなど、旬の材料をふんだんに使った見事な料理を振る舞う。

本作はカリスマシェフ マーカス・ウェアリングが自身の農園を広げていく中で出会う多彩な人々を通して、食材とそれにまつわる哲学に触れていく。視聴者はマーカスと一緒にイギリスの農園や牧場を旅しながら、食材の魅力に触れ、そして最後にはマーカスが感謝のしるしとして友人たちに振る舞う絶品の料理が見どころになっている。

ミシュランシェフのマーカス・ウェアリングはシェフの仕事を離れ、サセックスの農園で農業の魅力を学ぶことに決める。極上の豚を飼育している農場や地元農家の持ち寄り会に行ったマーカスは、農家の人たちにマンガリッツァ豚のポークチョップとアップルパイを振る舞う。

かつて勤めていたグレイブタイ・マナーを訪ねたマーカスは菜園で収穫した作物を取り入れた料理に感銘を受ける。そして、互いに助け合いながら身の回りのものを無駄にせずに活用する農家たちの姿に刺激を受け、最後に友人たちを招いて豪華なサマーサラダを作る。

新鮮な卵が欲しいマーカスは自分の農園で鶏を飼おうと、レスターシャーの養鶏家を訪ね、鶏の飼育に奮闘する一方で、シイタケの栽培を教わり、またワインを生産するブドウ園も訪れる。そして最後に今回の“先生たち”にチキングリルを作り、感謝を伝える。

ローストビーフを作る最高の牛を求めてシュロップシャーに向かったマーカスは、希少種の牛ロングホーンを知る。ロングホーンを迎える前に、マーカスは農園で収穫したホースラディッシュで自家製ソースを作り地元のイベントに提供する。地元の人々と楽しく交流し、ローストビーフを振る舞う。

理想の農園を追い求めて鴨の飼育を決意したマーカスは鴨のブリーダーを訪ねる。さらに野生の植物に詳しい隣人のサラから果物で作る調味料について学び、お礼にイギリスの伝統料理プラウマンズを鴨でアレンジした料理を披露する。