テンペスト教授の犯罪分析ノートの配信視聴方法

ケンブリッジ大学の法科学犯罪学部に所属するジャスパー・テンペスト教授は、厳しい潔癖症を抱えており、常時ゴム手袋を身につけ、アルコール消毒を欠かさず、微塵のほこりも許さないほど。そんな彼は人々を遠ざけがちな特異な空気を持ち合わせているが、犯罪者の心理を鋭く読み解く能力には並外れた才能がある。彼のこの能力は、幼少期のトラウマに由来する強迫性障害が背景にあるとも言われている。 事件解決のため、ある時テンペスト教授は以前指導した生徒で、現在は警察官として働くリサからの図太い依頼を受け入れ、捜査の手助けをすることになる。

このドラマは、ベルギーで人気を博したシリーズをイギリスのケンブリッジを舞台にして新たに生まれ変わった作品。同様の趣向でドイツ版やフランス版も制作され、世界各国で愛されている。主役のテンペスト教授役を務めるのは、「ミステリー in パラダイス」で知られるベン・ミラーである。

ケンブリッジ大学の女性学生が、大学の寮内で目出し帽を被った男性による性的暴行を受ける事件が発生。この事件を受け、リサ・ドンカーズ主任刑事が、自身の母校である現場に急行。被害者からの聴取を基に、5年前に起きた性的暴行事件との類似点を感じ取る。直感に従い、リサはすぐに自分の恩師でもある法科学犯罪学部のテンペスト教授を訪れることにする。

美術館のレセプションパーティーでシャンパンを楽しんでいた際、ケンブリッジ大学の図書館長が突如泡を吹き倒れ、亡くなるという事件が発生。リサと彼女のパートナーであるダン刑事はすぐに調査を開始するが、被害者が殺害される明確な動機が見つからずに頭を悩ませる。この難局を打開するため、ブランド主任警部の勧めで、再度テンペスト教授の助けを求めることとなる。

宝石店のオーナーであるヴィジェイ・バナジーは、車に撥ねられて重傷を負います。彼はその時、家族を人質にされ、要求された身代金である高価な黒ダイヤモンドを配達しようとしていました。この状況下、偶然警察署にいたテンペスト教授が、自分で考え出した3つの原則に従って、犯人との交渉を行うことになります。

6歳のチャーリーという少女が自分の家から姿を消しました。この間、彼女の父親であるマックスは何者かに襲われて意識を失っていました。少し時間が経ってから、身代金の要求が届き、警察はこれを誘拐事件とみなします。しかし、シッターの供述により、マックスがチャーリーに対して虐待していた可能性が浮上します。

森で一人の女性が他殺体で見つかりました。この事件について、警察は窃盗が目的であったと考え、薬物依存症の男性を逮捕しました。しかし、被害者の娘であるソフィーは「本当の犯人は他にいる」と主張し、祖母と共にテンペスト教授を訪ねます。だが、ソフィーは真の犯人が誰であるかを明かそうとはしません。教授はソフィーの心を開かせようと試みますが…

先進的なES細胞研究会社を運営する大富豪が銃撃の未遂に遭遇し、事件後に自宅の書斎から忽然と姿を消しました。現場には多量の血痕が遺されていました。若い後妻、前妻の子、元共同経営者の息子である養子、中絶反対運動を行う活動家など、周囲の人物たちに疑いの目が向けられました。しかし、テンペスト教授は犯人がより近い関係にあると推測しています。

学生向けの寮で火事が起き、その中で大家の息子が4人の学生を救出しました。後に行われた調査で、この火災が故意に起こされた可能性が指摘されました。この放火が、意識不明の状態で重傷を負ったアミティを狙ったものだったのか、それとも単に放火による興奮を求める犯行だったのかが疑問とされています。同時に、再度警察の依頼で捜査を支援することになったテンペスト教授は、自分の父親に銃を向ける夢や幻覚に悩まされ、セラピーを受ける決心をします。

著名な法廷弁護士とその配偶者が銃で射殺された状態で見つかります。彼らの遺体は顔にマスクをされ、手は背中で縛られていました。この犯行方法は、15年前にその弁護士が検察官として関わった殺人事件と驚くほど似ており、その詳細が公にされていなかったため、有罪とされた人物が冤罪の可能性が指摘されます。ドンカーズ刑事はこの難事件の解決をテンペスト教授に依頼しようとしますが、当時の捜査を担当したブランド主任警部は、どうしてもその案件への協力を求めることを拒むのでした。

リサとダンが交際を始めたばかりのころ、ある家庭で4人の家族がソファーに座った状態で亡くなっているのが見つかりました。家族の母であり、安楽死を公然と支持していたヒル博士が、最初に他の家族メンバーを殺害し、その後自ら命を絶ったと考えられていました。しかし、捜査を深めるにつれ、博士に対して恨みを抱く患者の家族や、博士の娘が自殺願望を持っていたことも判明しました。同時に、テンペスト教授は精神分析医の勧めにより、自身の恐怖症に少しずつ向き合う道を歩み始めます。

パン屋を経営する男性が、脅迫状を複数回受け取った後、死亡しているのが見つかりました。調査を進めた結果、彼が8年前の殺人事件の目撃者であったことが明らかになります。その事件で彼の証言によって有罪とされた男性は現在も刑務所におり、その男性の妻子が意外な場所で生活していることから、彼らに疑いがかけられます。家宅捜索を行ったことで事件がすぐに解決するかに見えましたが、テンペスト教授はドンカーズらの推理に疑念を抱き、8年前の事件の本当の事実と共に実際の犯人を明らかにしていきます。

講義で取り上げられるのは、テンペスト教授が警察の捜査に加わる前に、ラビット警部が手がけた殺人事件に関するものです。裁判が始まった当初、すべての人が被告人のショーン・ハレットに疑いを持っていましたが、教授だけが彼の無実を強く信じていました。そんな中、教授を密かに支援していたリサは昇進の機会を得るも、その事実がダンに漏れ、二人の間にわだかまりが生じてしまいます。同時に、教授の精神分析のために訪れた母親アデレイドは、教授から予想外の話を聞くことになります。

駐車場で放置された車のトランク内から男性の死体が見つかります。この事件の捜査が深まるにつれ、その男性が麻薬に関する捜査作戦に関与していたことが明らかになります。リサはその作戦を邪魔しないようにとの指示を受けていましたが、テンペスト教授と手を組み、事件の真相に迫る決意をします。その一方で、リサと大喧嘩をしたダンは怪しい行動を繰り返します。教授がその動向を探ると、チーム全員がよく知る意外な人物との密会が露見します。

警察署で発砲事件を起こし逮捕されたジャスパーは黙秘を続け、再び勾留されます。その頃、自動車部品販売店のオーナーが撲殺される事件が発生します。現場で目撃された男性は、その店で販売された部品が原因で妻が重傷を負ったと主張していました。リサたちは、部品を仕入れた自動車販売店に聞き込みに行くと、その店は元ミドル級王者のアダムと彼の弟が経営していることが判明します。物的証拠と状況からアダムを逮捕しますが、納得がいかないリサはジャスパーに捜査ファイルを渡します。

有名なテレビ宣教師の息子の結婚式の翌朝、ホテルのプールで新婦が遺体で発見されます。リサたちはこの不審死を調査しながら、招待客やホテルスタッフを取り調べますが、容疑者を特定する証拠は見つかりません。セラピーの一環として捜査チームに参加していたジャスパーは、遺体が発見された現場で見つかったある物品から、これが殺人であると断定します。一方で、ハインズはレインズバラの証言に基づいてクリスティーナを追及し、その焦点をジャスパーに移そうとしています。

ジャスパーは無事釈放されましたが、仕事に復帰する道は険しいものでした。警察コンサルタントとして復職するためには、精神鑑定を受ける必要がありました。ある日、続けざまに不審な突然死が発生します。これらは毒物による連続殺人の可能性があるため、捜査が開始されましたが、被害者間に共通点は見つかりませんでした。リサとダンはジャスパーの協力を得て、少しずつ事件の解決に向けて進んでいきます。一方で、新しく就任した主任警部はジャスパーの復職を認めることに消極的です。

イギリス犯罪学会で、ジャスパーが毎年行っていた基調講演をヘイデン教授が担当することになりました。これはジャスパーが復職するために学部長が配慮したものでしたが、原稿の質が低いため、ジャスパーが手伝いを申し出ました。しかし、ヘイデン教授は部屋に女性を連れ込んでおり、原稿の修正に取り組む様子もありませんでした。その後、ヘイデン教授は遺体で発見されます。発見者は偽名で同じホテルに予約していた彼の妻でした。犯罪学者が集まる会場で、リサたちには重大なプレッシャーがかかります。

女性の遺体が自動車事故現場で発見されました。事故を目撃した後に立ち去った17歳の少年が、両親と共に出頭しました。しかし、検死の結果、女性の死因が殺害であったことが明らかになり、少年と女性の関係が判明したことから、リサたちは彼らに疑いを持ちます。ジャスパーはゴールドバーグ博士の協力を得て、自らの父親の死の真相につながるある証拠を見つけ出します。一方、ダンは来週異動となるリサのために、ある重大な決断を固めていました。